Ap bank

一般社団法人APバンクの概要

APバンク（一般社団法人APバンク）は、音楽界の著名なアーティストである小林武史、櫻井和寿（Mr.Children）、坂本龍一の3人によって設立された非営利団体です。2003年に設立されたこの団体は、環境保護や自然エネルギーの推進、省エネルギーに関するさまざまなプロジェクトに対して、低金利で融資を行っています。公的な銀行ではなく、貸金業者としての役割を担い、必要に応じて個人や団体の活動を支援します。特に、「ap」という名には「Artists' Power」と「Alternative Power」という二つの意味が込められています。

設立の経緯

小林武史と櫻井和寿は、2002年から環境問題についての勉強会を数回にわたって開催し、田中優氏を講師として招くなど、知識を深めていきました。その後、田中氏の助力を得て2003年にAPバンクが設立されました。4月からはインターネットを通じて年間2回の融資先募集を開始し、数多くの融資実績を誇ります。また、その資金源は主にBank Bandの音楽活動から得られる収益であり、環境問題に関連するプロジェクト「kurkku」や勉強会「ap bank dialogue」にも資金が利用されています。

APバンクフェスティバル

APバンクはまた、音楽イベント「APバンクフェスティバル（ap bank fes）」を主催しています。このイベントは、環境問題をテーマとしており、毎年さまざまなアーティストが参加してパフォーマンスを繰り広げています。初の開催は2005年で、静岡県掛川市内のつま恋多目的広場で行われました。このフェスティバルでも、全ての電力は再生可能エネルギーで賄われ、収益は全てAPバンクの活動資金として利用されます。

主なフェスティバル開催年

• - 2005年: 最初のフェスが開催され、約6万人の観客を集めました。
• - 2006年: 貴重な楽曲を披露し、新たなバンド形式を導入。
• - 2007年: 台風の影響で一部中止となったが、最終日は予定通り開催。
• - 2008年: Mr.Childrenが未発表曲を初披露。
• - 2010年: 東日本大震災後、収益が復興支援に充てられました。

また、近年では、2021年に無観客型のオンラインフェスティバルが開催されるなど、新しい試みも行っています。特に、2023年には久々に対面形式での開催が行われ、アーティストたちによる素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられました。

APバンクの目的と今後の展望

APバンクは、環境に対する意識を高め、持続可能な社会を目指すために多方面から活動を展開しています。融資を希望するプロジェクトや団体に対し、支援を行うことで、音楽と環境保護を両立した形での社会貢献を続けています。

今後の活動として、引き続き新たなプロジェクトへの融資、音楽イベントを通じた啓発活動、さらには様々なアートや文化を絡めた取り組みを進めていく予定です。APバンクの目的は、音楽を通じて環境問題に対する理解を深め、多くの人々に関心を持ってもらうことであり、その役割はますます重要性を増しています。

もう一度検索